α波・β波とは何か?

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アルファ波(α波)

アルファ波は、ヒトを含む動物の脳が発生する電気的信号(脳波)の一種であり、周波数8~13Hzの成分を指します。ヒトの脳波を初めて記録したハンス・ベルガーによって命名されました。アルファ波は安静時や閉眼時の脳波において特に観察され、他の周波数成分に比べて割合が高いです。アルファ波の発生機序には複数の仮説が存在し、その詳細はまだ不明ですが、脳や意識の状態によって変化することが知られており、診断や研究に用いられます。アルファ波は後頭部を中心に観察され、8~13Hzの電気的振動が中心溝周辺ではミュー(μ)律動、側頭葉周辺ではタウ(τ)律動、二次感覚皮質周辺ではシグマ(σ)律動と呼ばれることがあります。

β波(ベータ波)

β波は、脳が発生する8~30Hzの周波数成分を持つ電気的信号です。ベータ波は通常、目が覚めている覚醒時に観察され、精神的な活動や集中力が高まっている状態で増加することがあります。ベータ波の活動は視覚的な処理や注意、思考、問題解決などの認知的な活動と関連しています。また、ベータ波の異常な増加はストレスや焦燥感、不安症状などと関連付けられることもあります。

アルファ波とベータ波は、脳の活動や意識の状態を示す重要な要素とされ、それぞれの波の出現や振幅の変化はさまざまな生理学的・心理学的状態の理解や診断に役立てられています。

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