メラトニンはどこから分泌される?

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メラトニンはどこから分泌されるのか

メラトニンの概要

メラトニンは、主に睡眠と覚醒のリズムを調節するホルモンです。体内時計とも呼ばれる生体リズムを維持する重要な役割を果たしています。

松果体からの分泌

メラトニンは、脳の中心部に位置する松果体(しょうかたい、pineal gland)という小さな内分泌腺から分泌されます。松果体は、光の情報を受け取り、それに基づいてメラトニンの分泌量を調整します。

光の影響

メラトニンの分泌は、光に非常に敏感です。特に青い光はメラトニンの分泌を抑制する効果があります。以下のようなメカニズムで調整されています。

  1. 光の受容
    • 目の網膜に存在する光受容体が光を感知します。
  2. 視交叉上核(SCN)への伝達
    • 網膜からの光情報は視神経を通じて視交叉上核(suprachiasmatic nucleus, SCN)に伝えられます。SCNは生体時計の中心として機能しています。
  3. 松果体への信号送信
    • SCNから松果体に信号が送られ、メラトニンの分泌が調整されます。日中は光の刺激によりメラトニンの分泌が抑制され、夜間になると光の刺激が減少し、メラトニンの分泌が促進されます。

メラトニンの役割

メラトニンは睡眠の質やタイミングを調整するだけでなく、抗酸化作用や免疫機能の調整、体温調節など多岐にわたる生理的機能を持っています。

  1. 睡眠の促進

    • メラトニンは夜間の睡眠を促進し、自然な眠りを誘発します。
  2. 抗酸化作用

    • メラトニンは強力な抗酸化物質として、細胞を酸化ストレスから守ります。
  3. 免疫機能の調整

    • メラトニンは免疫系を調整し、感染症や炎症に対する防御を強化します。
  4. 体温調節

    • メラトニンは体温を下げる作用があり、睡眠の準備を整えます。
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