アルファ波（α波）とは

アルファ波は、脳が発生する電気的信号（脳波）のうち、8～13Hzの周波数成分を指します。これは主にリラックスした状態で観察され、安静（リラックス）・閉眼時の脳波においては他の周波数成分に比べてアルファ波の割合が高くなります。アルファ波は脳の活動状態を反映する指標の一つであり、特にリラックス状態において重要な役割を果たしています。

アルファ波のリラックス効果

アルファ波が出現しているリラックス状態の脳は、ベータエンドルフェインという「快楽物質」を分泌し、心と体に以下のような効果をもたらします。

ローアルファ波（8～10Hz）

リラックスしている状態を示します。
緊張感が和らぎ、体液や血流の循環が良くなります。
不眠症、ストレス軽減、うつ病、更年期障害、高血圧、心筋梗塞、肩こり、腰痛などの血液の乱れを整え、免疫力を高める効果があります。
血行促進により、疲労回復や安眠、整腸の効果が得られ、アンチエイジング効果も期待されます。

ハイアルファ波（10～13Hz）

脳が適度なリラックス状態と集中状態（ゾーン）の中間にあります。
集中力や記憶力、想像力がアップし、高いパフォーマンスを発揮する効果があります。
多くのオリンピック選手やプロスポーツマンが独自のルーティンでアルファ波を出し、集中力を養っています。

アルファ波とリラックスの関係

アルファ波は脳がリラックス状態にあるときに出現するため、アルファ波の増加はリラックス状態の指標として利用されます。また、アルファ波の増加により心と体のストレス軽減や免疫力向上、高い集中力の獲得などが期待されます。アルファ波を活用することで、心の健康と身体の調和を促進することができるのです。