Apple Watchの睡眠記録アプリとは?
Apple Watchの睡眠記録アプリとは、Apple Watchに標準インストールされている「ヘルスケア」アプリに搭載されている機能のことです。睡眠記録機能は、watchOS 9以降のApple WatchおよびiOS 16以降のiPhoneに対応しています。
睡眠記録機能を有効にした状態でApple Watchを装着して睡眠をとると、睡眠の深さやレム睡眠、コア睡眠などの時間を測定することができます。
コア睡眠とは?
Apple Watchのコア睡眠とは、深い睡眠(深いノンレム睡眠)とレム睡眠の間に位置する睡眠のことです。
コア睡眠の時間帯は筋活動がゆるくなり、体温を低下させる役割があります。
体温が低下することで、代謝が低下し、体内で生み出される熱の量(熱産生)が少なくなります。また、皮膚を通して放熱が活発になり、脳と体をしっかり休息させる仕組みがあります。これにより、眠気が訪れ、質の高い睡眠をとることができます。
Apple Watchの睡眠ステージの理想について
Apple Watchの睡眠ステージの測定
Apple Watchは、睡眠の質とパターンを把握するための便利なツールとして利用されています。睡眠ステージの測定は、Apple Watchのセンサーとアルゴリズムによって行われます。
睡眠ステージの理想的なバランス
一般的に、健康な睡眠のためには、以下のような理想的なバランスが望まれます。ただし、個人差や状況によって異なる場合がありますので、目安として参考にしてください。
深い眠り: 10~20%
身体の休息と修復に関連し、成長ホルモンの分泌も促されます。
コア睡眠: 50~60%
眠りの主要な部分であり、体温が下がり、心拍数や呼吸も安定します。
REM睡眠(Rapid Eye Movement): 20~25%
夢を見るステージであり、記憶の整理や学習の促進に関与します。
覚醒: 0%
目覚めている状態であり、睡眠サイクルの中で短い時間存在します。
個人差と睡眠の質
個人の睡眠パターンは多様であり、理想的なバランスは人によって異なることを覚えておいてください。一部の人は、深い眠りやREM睡眠の割合が他の人と比較して異なる場合があります。
重要なことは、自分自身の睡眠パターンと体調を理解し、日常生活の健康やパフォーマンスに影響する睡眠の質を向上させることです。Apple Watchを使用して睡眠パターンをモニタリングすることで、自分の睡眠状態を把握し、改善するための手段を見つけることができます。
また、良質な睡眠を得るためには、健康な生活習慣や睡眠環境の整備、ストレス管理なども重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、リラクゼーション技術の活用なども睡眠の質を向上させることに役立ちます。
睡眠は個人の健康と幸福にとって重要な要素ですので、自身の睡眠状態を把握し、必要な調整を行うことをおすすめします。
Apple Watchの睡眠記録に関するよくある質問
Apple Watchで睡眠時無呼吸症候群は検知できる?
今まではできませんでしたが、2024年9月20日に発売された「Apple Watch Series 10」にはこの機能が搭載されています。
「Apple Watch Series 10」では、睡眠中の呼吸の乱れを記録して、中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群の兆候を検出することができます。
Apple Watchの睡眠記録アプリは昼寝も記録できる?
Apple Watch の純正アプリには、昼寝や二度寝を自動で記録する機能は搭載されていません。昼寝や二度寝を記録するには、コントロールセンターの集中モードから手動で睡眠モードをオンにする必要があります。
Apple Watchの睡眠ステージで覚醒が多い理由は?
睡眠ステージで覚醒が多いときに考えられる理由は、以下のようなものがあげられます。
- カフェインやアルコールの影響
- 夜間に騒音がある
- 入眠前に仕事をして脳が覚醒している
- 不安や心配事がある
- 体内時計が乱れている
- ストレス睡眠覚醒リズムの不調