- 枕を使うことの重要性がわかる
- 枕の役割の理解
- 適切な高さの重要性の理解

最近、身体の調子が悪いんだ。特に肩こりがひどくて・・・

しっかりと枕を選んでる??

いや、最近ソファで寝ちゃって枕使ってないかも、、。

それはいけませんね。
枕は長い睡眠において体を支える大事な寝具です。
今回は枕を使わないとどんな悪いことがあるのか、またしっかりと自分にあった枕を選ぶことがどうして大切なのかを見ていきましょう。
- 枕の重要視を知りたい
- 枕選びの参考が欲しい
- 睡眠の質がいまいちよくないと感じる
- 枕を使わないと怒る4つの支障
- 高さが合わないとダメなこともある
- 場合によっては枕を使わない方がいいことも
睡眠時に多くの人が使っている枕。形や素材、値段もいろいろあり、購入時に迷うことが多いのではないでしょうか。
しかし最近は枕を使わないメリットもあると言われています。あなたは枕を使う派ですか?使わない派ですか?この記事では枕の重要性について5つの内容に分けてご紹介します。
本当に自分には枕が必要なのかを考えていきましょう。
枕を使わない人も知っていますか?枕の役割とは
枕は理想の寝姿勢を作るためのものです。人間の骨格は首から背骨、腰までがS字状に緩やかにカーブしています。このS字カーブは「生理的湾曲」と言われます。
理想の寝姿勢とは、立っている時の生理的湾曲が寝具に仰向けに横になっても維持された姿勢です。寝具に横になると首や腰にS字カーブがあるために寝具との隙間ができます。
枕は頭を乗せるものと思われがちですが、枕の役割とは寝具と首の隙間を埋め、首を支えることです。
枕を使わないことで起こるデメリット4つ
枕に役割があるということは、枕を使わないことによるデメリットが存在します。ここでは4つ紹介します。
- 肩や首にコリが出る
- 顔にむくみが出やすくなる
- 寝返りが打ちにくくない
- いびきが出やすくなる
それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
肩や首にコリが出る
成人の頭の重さは約5kgです。体を起こしている状態では首の骨や背骨、首や肩、背中の筋肉が頭を支えています。横になっているときは筋肉の力が抜けているため、枕のような支えがない場合、首に負担がかかり首や肩のコリや痛みが出ることがあります。
仰向け寝の際、顎が上を向きすぎることで首に負担がかかります。横向き寝の理想の寝姿勢は、寝具と首から背骨にかけてが平行になる状態です。横向き寝の場合、肩幅がある分、枕を使わないと頭が寝具方向に下がってしまい、首や肩に痛みやコリが発生します。
顔にむくみが出る
枕を使わない場合、頭の位置が心臓より低くなります。血液や老廃物は高いところから低いところに移動するため、体を起こしている状態では重力で下がっていた水分や老廃物が、寝具に横になることで頭に溜まり、顔がむくみやすくなります。
寝返りが打ちにくくなる
寝返りには3つの役割があります。
- 同じ部位に負担がかかることによる血行不良を防ぐ
- 体と寝具の間に熱がこもることを防ぐ
- 日中にゆがんだ体を整える
成人は一晩に20回程度寝返りをします。寝返りが打ちにくいということは、上記の役割がうまく働かず、睡眠の質低下を招きます。
いびきが出やすくなる
枕を使わないと後頭部が下がりすぎ、口呼吸が増えます。睡眠時は舌を支える筋肉の力が抜け、舌が喉の奥に落ち、気道が狭くなります。仰向け寝の口呼吸は舌がさらに奥に落ち込みやすくなるため、いびきの原因になります。
枕を使わないときの方が調子がよい気がするのはなぜ?
ここまで読んでいただいた方の中には「前は枕を使っていたけど、今は使わなくなった。使わない方が楽」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?それは枕を使う、使わないではなく、枕の高さが高くて合わなかった可能性があります。
高い枕のデメリットは2つあります。
- 首や肩がこる
- いびきが出やすくなる
枕を使用しない場合と同じデメリットがありますね。原因を詳しく見ていきましょう。
首や肩がこる
首のS字カーブが、生理的湾曲よりも過度に曲げられた状態になるため、首や肩の筋肉に負担がかかり首や肩のコリが発生します。この状態の慢性化がストレートネックになる1つの原因です。
いびきが出やすくなる
睡眠中に顎を引いている状態になります。顎を引いた状態になると気道が狭くなり、いびきが発生します。
枕を使わないデメリットと高い枕を使うデメリットには原因は違いますが、最終的に肩や首にコリが出る、いびきが出やすくなるという共通のデメリットがあります。
「以前は枕を使っていたけど、使わなくなった。使わない方が楽」という方は前に使用していた枕の高さが高すぎた可能性があります。
枕を使わないことをすすめはしない
枕の高さとデメリットを分かりやすく表にするとこのようになります。
枕の高さ | デメリット |
低すぎる (枕なし) | 首や肩のコリ |
いびき | |
顔のむくみ | |
寝返りしにくい | |
高すぎる | 首や肩のコリ |
いびき |
首や肩のコリといびきはどちらにも共通のデメリットです。2つのデメリットは枕の高さが低くても高くても出てくる症状ということから、枕の高さに原因があると考えられます。
顔のむくみと寝返りのしにくさは枕を使わないと改善できないということから、枕を使わないことはおすすめしません。自分の体や使っている寝具に合った高さの枕を使うとよいでしょう。
例外的に枕を使わないほうがよいこともある
枕を使わないデメリットもありますが、例外として枕を使わない方がよいこともあります。
- S字カーブが緩やかな場合
- 使用しているマットレスが柔らかい場合
こちらも詳しく見ていきましょう
S字カーブが崩れている場合
例えばストレートネックの方が該当します。首が自然なS字カーブではなく、まっすぐになっているため、S字を保つために作られた枕を使うと頭が上がってしまい、首に負担がかかることがあります。
使用しているマットレスが柔らかい場合
マットレスが柔らかいと体重で体が沈むことで、寝具と首の間に隙間が出来にくいため、枕の高さ以上に頭が上がってしまうので首に負担がかかることがあります。
例外として枕を使わない方がよい場合をご紹介しましたが、寝返りのしやすさや、顔のむくみ、横向き寝のことを考えると低めの枕を使用することをオススメします。
「枕を使わないとどうなる?枕の重要性」についてお伝えしました。今は枕を使っていないが、これから枕を使った方がいいのかな?と考える機会になれば幸いです。